NATURAL匝瑳!

~自然いっぱいの匝瑳の田舎暮らしと動・植物を紹介するブログ

地衣類はコケじゃない!  

かつて僧侶の学業の場であった「飯高檀林」
修行僧たちの古い墓石が立ち並ぶ「廟所」へ立ち寄った。
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ここで目を引いたのは、地衣類とか、コケ類などの地味な生き物たち。
中学校時代に習った(はずの)勉強の復習だ・・・。
一般に、地衣類も、コケ類も同じでしょ・・・と思いがちだが、実は系統的にも構造的にも全く違うもの。

コケ類は、「茎と葉の区別があり」、葉緑体を含んだ細胞をもつ。
地衣類は、「茎と葉の区別はなく」、菌類と藻類が共生したものである。

まずは 【コケ類】
これは、コスギゴケ
緑色の葉に、胞子が入った白い「蒴」が確認できる。
これぞ、「ザ・コケ類」っていう代表的なイメージ。
IMG_0875.jpg

ここからは 【地衣類】
地衣類には、樹枝状、葉状、固着の3タイプがある。

①樹枝状の地衣類
カラタチゴケの仲間
枝状の地衣類で、およそ栄養分など含んでなさそうな石に張り付いて生きている。
藻類が光合成をして作り出した養分を菌類が囲い込んで、まるで一つの生き物のように生きているのだ。
IMG_0871.jpg

キゴケの仲間
枯れ枝か、サンゴのような枝を出し、触るとごつごつした感触の地衣類。
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ヤグラゴケの仲間
枝の先がラッパ状に開いた独特の形。
DSC01281.jpg

DSC01277.jpg

②葉状の地衣類
ウメノキゴケの仲間
灰緑色の紙のような形。
このウメノキゴケは、名前の通りウメやツツジなどの木に着生しているのもよく見かける。
空気のきれいな場所にしか生息しないので、大気汚染の指標にもなる地衣類である
IMG_0870.jpg

③固着性の地衣類
石の表面に広がって固着して生きている。
色合いが美しく、墓石の風合いをかもし出している。
種類は不明・・・。
IMG_0873_20150904202730466.jpg

地衣類は、「コケでもないし、カビでもキノコでもない」ってことがわかった。
「一つの生き物の中に、菌類と藻類が共生関係にある」ってこともわかった。

でも地衣類って、種類を調べるのが難しい・・・。
間違っている情報があるかもしれないので、誤りについてはご一報くださいませ。
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2015/09/06 Sun. 07:06 [edit]

category: 植物

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