冬椿

水門坂の途中に大きなツバキの木がある。「つばき」の語源は、「艶葉樹(つやばき)」がなまって変化したとも言われる。冬のこの時期、花を満開に咲かせている。花の蜜や花粉はヒヨドリやメジロなど鳥にとってのご馳走。足下には落下したツバキの花がたくさん散らばっていた。こちらは「寒椿」。ツバキとサザンカを交配させた園芸品種。...

簡素だけれど重厚な門

飯高檀林の総門。江戸時代の中期、天明2年(1782)の建立。平成11年(1999)に修理された。城郭などによくみられる切妻屋根のいわゆる高麗門である。門全体は簡素な雰囲気である。近寄ってよく見ると黒い金物が目を引く。その名も見た通りの乳金物。正式名称は、「饅頭金物」と言う。表面に出る釘の頭を隠すという機能とともに、装飾金具としての役割がある。民家の長屋門などにも見られる乳金物。その装飾金物の数は、名主の家格...

栩葺き屋根

飯高檀林の講堂。普通の寺院では「本堂」だが、僧侶の学問所であることから「講堂」である。「現在の建物は、慶安3年(1650)の火災により焼失し、その後再建されたもので、最も大きい講堂は慶安4年(1651)、水戸藩の援助で建立された。その後、何度かの修理を経て桁行26.7m、梁間16.2mで寄棟造、鉄板葺となっていたが、平成9年(1997)から平成14年(2002)の半解体修理の際の調査で、かつては屋根が入母屋造の栩葺き(とちぶき...

江戸時代の梵鐘

飯高寺の鐘楼。国指定の重要文化財。梵鐘は寛永16年(1639)寄進されたもの・・・とされる。時代をさかのぼること江戸時代。徳川将軍は三代家光、ようやく鎖国が完成したばかりの時期にあたる。鐘には、江戸神田鍛冶町の鋳物師山田和泉掾吉貞の銘が刻まれている。その頃の東京「神田鍛冶町」は、鋳物のメッカ、中心地だったらしい。「鍛冶町」という名の通り、鋳物の名工が多数集まり賑わっていたのだろう。「神田鍛冶町の角の乾物屋...

倒木の根に十両がたくさん!

こんなに小さくても常緑小低木のヤブコウジ(薮柑子)。杉の倒木の根の周りに、群生しているのを見つけた。地下茎で増えていくので、こうした開けた生育に適した場所を見つけると密な群落を形成するのだ。元々、赤い小さな実をミカンに見立てて、ヤマミカンとも呼ばれていたという。藪の中に生えるミカン(柑子)、つまり「薮の柑子」でヤブコウジ。ミカンと言うからには・・・、完熟したヤブコウジの実は人間も食べられるらしい。甘...

ニホンイタチ

民家の納屋にニホンイタチを発見。夜行性のほ乳類だが、昼間にもこうして活発に動く。側溝や縁の下などを歩き回って、ネズミなどの餌探し。広い場所を横切る時は、一気にダッシュ。...

ミューミュー タゲリ

開けた農耕地に飛来する冬鳥のタゲリ。ちょっと遠かったので、不鮮明な写真だが、頭の黒くて長い冠羽が確認できる程度に撮すことができた。背や羽の美しい緑色がうまく撮せなかったのは残念・・・。十羽ほどの集団で、造成整備中の水田の泥地に降り立って餌を採っていた。ミミズなどを捕って食べているらしい。突然何かに驚いてミューミューと猫のような声を発しながら、飛び立ってしまった。...

角のある狛犬

匝瑳市飯高神社の狛犬。強くて威厳のある獅子と言うよりは、かわいい雰囲気を醸し出している像である。おかっぱ頭なところも変わっている!神社の境内には必ずと言っていいほど祀られている狛犬。「頭に角のあるのが狛犬で、角のないのが獅子」とか、「右が阿形で、左が吽形」という傾向はあるらしいが、その姿形は地域や時代によって様々だという。ここの狛犬には、2頭とも角がある。しかも、どちらも口を開けている。なぜ狛犬に...

素心ロウバイ

いまだ寒さの厳しい初春に花を咲かせるソシンロウバイ。中国の奥地が原産。「蝋梅」の名は、花びらの蝋細工のような質感が由来。確かに・・・。ソシンロウバイは、ロウバイの代表的な園芸品種である。「素心」とは、「素直な心」という意味・・・ではなく、花弁の芯まで一色で黄色いという意味。英名はウインタースイート(winter sweet)。厳冬の庭に甘い香りが漂ってきそうなネーミング。...

ニシキギ科の仲間 マサキ

生け垣によく使われる樹木のマサキ。漢字で書くと「柾木」。 そのマサキに実かついた。4つに裂けた球形の蒴果である。いつもは常緑の目立たない樹木だが、実の時期はひと際存在感が高まる。真っ赤な種子が仮種皮から飛び出し、落ちずにぶらさがる。本来は赤い実は4つあるはず・・・。1つを残して他の3つは鳥に食べられてしまったのか?他にニシキギ科の仲間は、どれも似たような実をつける。マサキの実・・・仮種皮が4裂して、種...